心やさしく、専門性高く! 専門学校健祥会学園第29回入学式
春爛漫の4月6日、専門学校健祥会学園に介護福祉学科29期生24名、保育学科9期生23名、理学療法学科25期生32名、作業療法学科25期生11名を迎え、第29回入学式を挙行、90名の入学生の門出を祝いました。保護者の皆様もたくさんご出席くださいました。
国歌斉唱の後、校長武田英二より全員の入学が許可され、健祥会グループ理事長中村太一、校長より、それぞれ以下の告辞、式辞がありました。
健祥会グループ理事長 中村太一告辞(抜粋)
皆さん、ご入学おめでとうございます。そして、今日に至るまでの年月、皆さんを大切に育み、見守り支えてこられた保護者の皆様方に心からのお慶びを申し上げます。来賓の皆様にはお忙しい中ご臨席いただき、ありがとうございます。
(中略)
今、私たちはあらゆる分野でデジタルテクノロジーの恩恵を受けています。医療福祉・教育保育の分野も然りですが、皆さんにとって大切なのはそれらを使いこなすことそのものではなく、デジタルがもたらすエビデンスや利便性を駆使して、どう学ぶか、専門職としての自分をどう作っていくか、ということです。時代は常に上書きされ、専門性は進化し続けます。その変化の中にあって、皆さんには、「変わらないもの」をしっかりと自身の中に確立し、守り続けてほしいのです。
それは専門職であるまえに、人としてのあたたかな「こころ」です。健祥会が掲げる理念「心と心」を皆さんの心にも掲げてください。デジタルテクノロジーが進化すればするほど、問われるのは、ロボットやAIにはない、人としてのあたたかな「こころ」、「礼儀と感謝」、そして「コミュニケーション能力」です。社会に希望と安心を届ける専門職にとって、「こころ」の為す領域こそが真価であり、誇りであるということを胸に刻んで、本学園での学びをスタートさせてください。
(中略)
世界をみればウクライナでもパレスチナでも戦火は収まる気配なく、我が国においても政治不信が渦巻き、格差は拡大し、社会保障や経済や安全保障でも難題が山積する困難な時代です。私たちは予測不能な未来に向かって歩いています。
この時代をたくましく生き抜いてゆくために、何よりの武器となるのが専門性です。どうか、常に世界への眼差しを忘れず、社会に関わり続けながら、貪欲に学び、専門職としての揺るぎない自分をつくりあげていってください。
皆さん自身のために、支えてくれるご家族のために、そして社会のために、確かな専門性を獲得する実り多き2年間、3年間となりますよう、祈念します。
エッセンシャルワーカーをめざしてくださってありがとう!皆さんは社会に必要不可欠な大切な存在、社会の幸せは皆さんの肩にかかっています。
専門学校 健祥会学園校長 武田英二 式辞 (要旨)
皆さんは国家資格をもつ専門職になるという明確な目的を持って本学園に入学されました。弱い立場の人を支援するというたいへん重要な仕事をしながら、充実した人生を歩むための素晴らしい1歩を踏み出されたのです。
明日からの勉学に頑張る姿と、2年後3年後国家資格を取得して巣立つ姿、二つのイメージをいつも頭に描いていてください。
私から、日々の生活の中で心していただきたいことをいくつかお話しします。
●弱い立場の人を支援するために必要なのは人間力、コミュニケーション能力です。正しくやさしい言葉遣い、明るい真剣な表情・態度、わかりやすく伝える文章力などを向上させていってください。
●学ぶことがたくさんありますから、繰り返し繰り返し学びましょう。そして日々の学びをノートに記していってください。これが宝のノートとなり、国家試験合格へと導いてくれます。
●人間の素晴らしさを知ってください。なぜ歩き、話すことができるのかを学習することで正しい支援やリハビリの仕方を理解することができます。
本学園のいちばんの特長は、学生に寄り添う教育体制であり、学生と教員の間が非常に近いことです。悩んだとき困ったとき、どんなことでも気軽に相談してください。
千里の道も一歩から。努力を怠らず、充実した学園生活になることを願っています。
自ら選んだ道の役割の重さを胸に、明日へ
理事長と校長からのはなむけの言葉を受け、入学生代表が、「私たちは、自ら選んだ道の役割の重さを胸に今日の日に望んでいます。『初めに意志ありき 観察眼を養え 問題提起力を持て そして労を惜しむな』という学園訓のもと、専門職として必要な知識や技術、感性や倫理観を身につけるために勉学に励むとともに、様々な活動に積極的に取り組むことを誓います」と力強く決意を宣誓しました。
同窓会会長をはじめ県内各高等学校、専門学校、テクノスクール、徳島県産業人材課からご列席賜り、入学生の門出の日を祝っていただきました。皆様、ありがとうございました。