コロナ下で迎える2度目の入学式
専門職をめざす134名を迎えて
2021年4月3日、専門学校健祥会学園に、介護福祉学科26期生42名、保育学科6期生16名、理学療法学科22期生44名、作業療法学科22期生32名、合計134名を迎え、第26回の入学式が挙行されました。コロナ下で迎える2度目の入学式。昨年に続き、規模を縮小し、換気・マスク着用・ディスタンス確保を徹底。入学生の大切な人生の門出を祝いました。
学校長武田英二より一人ひとりに入学許可が与えられ、健祥会グループ理事長中村太一、学校長より、それぞれ以下の告辞、式辞がありました。
健祥会グループ理事長 中村太一 告辞(抜粋)
エッセンシャルワーカーをめざしてくださってありがとう!
コロナにより、グローバル化の抱える様々なリスクがあぶり出されるとともに、自由が脅かされ、経済は大きな打撃を受けています。一方でこの度のパンデミックは、いのちの尊さ、家族の素晴らしさへの気づきをもたらすとともに、医療・介護そして教育・保育に携わる専門職は、エッセンシャルワーカーとして、社会を支える必要不可欠のものであることを強く認識させてくれました。
人々は叡智の限りを尽くしてウイルスと闘っていますが、おそらく私たちの暮らしが元に戻ることはないでしょうし、私たちは感染症に備えながら、前を向いてニューノーマルを生きていかねばなりません。
超高齢・人口減少時代に持続可能な新しい社会の姿を描くために、社会の様々な分野ですすめられてきた改革を、今、コロナがさらに加速させており、これから皆さんを待ち受けているのは、技術革新とグローバル化がもたらす「変化」と「不確実性」の時代です。この時代に自分の道を拓いていくためには、専門性こそが何物にも代えがたい武器。そして、高い専門性を身に付けるための教育内容の充実こそが本学園の強みです。どうか貪欲に学び、専門職としての揺るぎない自分をつくりあげていってださい。
将来的に多くの職業が、AIもしくはロボットで代替可能になると言われています。しかし、人に向き合う医療・介護・教育・保育の仕事は、科学技術がいくら進展しようとも、「心」と「優しい手」を持つ「人」にしかできない仕事です。皆さんが選び、めざすのはそういう誇り高き仕事なのです。
開学にあたり、健祥会グループ創始者中村博彦は、「初めに意志ありき 観察眼を養え 問題提起力を持て そして労を惜しむな」と、学園訓を刻みました。たとえ困難に出会おうとも、志のあるところに、必ず道は開けます。自分のために、支えてくれるご家族のために、そして社会のために、実り多き2年間、3年間となりますよう、祈念します。
「おめでとう!」とともに、皆さんに伝えます。「エッセンシャルワーカーをめざしてくださってありがとう!」
専門学校 健祥会学園校長 武田英二 式辞 (要旨)
自らの選択に自信を持って、充実した学園生活を!
皆さんが4つの学科でめざすのは、いずれも国家資格の下、こどもや高齢者、ハンデキャップのある人など、社会的に弱い立場の支える役割を担う専門職です。コロナ禍で、解雇や雇い止め、また新卒の内定取り消しなども問題となる中、医療・介護・教育・保育の専門職はなくてはならない存在としてひっぱりだこです。正しい選択をしたということに自信を持って学園生活に臨んでください。
皆さんにふたつのことを伝えます。ひとつは、専門職としての知識・技術を習得するとともに、弱い人に対する優しい心を磨いてほしいということ。また、受け身の学びだけでなく、考えることをしてほしいということ。人はどうすればしゃべり、歩き、走れるようになるのか、自分なりに考えることが、ハンデキャップのある人の支援に大きく活きてきます。
学生と教員の間が大変近く、また卒業生とも親しく交流できるというのが本学園の素晴らしき点です。どうか迷ったとき、困ったとき、いつでもなんでも気軽に相談してください。
本学園での2年、3年が皆さんの人生の確かな礎となるよう、充実した学園生活を送ってくださることを期待します。
続いて、入学生代表が、「私たちは、『福祉は人 人は心』の言葉と学園訓を胸に刻み、専門学校健祥会学園の学生としての自覚を持ち、自らを向上させてまいります」と力強く明日への決意を宣誓しました。
あたたかな風に桜吹雪の舞う春の朝、134名は未来に向かって新しい1歩を踏み出しました。