専門学校 健祥会学園
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専門学校健祥会学園
第26回卒業証書授与式


2023年3月11日、専門学校健祥会学園で第26回卒業証書授与式が挙行されました。それぞれの専門課程を終え、学び舎を巣立つのは、介護福祉学科34名、理学療法学科18名、作業療法学科10名、保育学科14名、計76名です。学園創立来、世に送り出した専門職は合計3,166名にのぼります。
「新型コロナウイルス感染症対策の基本的対処方針」の変更に関する文部科学省からの通知を参考に、マスクについては卒業生と教職員は原則、着用しない、保護者には着用いただくとし、保護者の列席は学生一人にお二人までとしました。

式典では76名への卒業証書授与・記念品贈呈、理事長賞・校長賞・皆勤賞など各種表彰ののち、卒業生の前途を祝し、理事長、校長から以下の言葉が贈られました。

健祥会グループ理事長 中村太一告辞(要約・抜粋)

少子超高齢・人口減少時代に持続可能な社会の姿を描くために、様々な分野で技術革新やシステムの変革が促されてきましたが、コロナはさらに大きなインパクトとなり、世界は激しく姿を変えています。皆さんのこれから赴く職場でも、等しく皆にデジタル技術を使いこなす技量が求められることになりますが、大切なのはそれらを使いこなすことそのものではなく、デジタルがもたらすエビデンスや得られる利便を駆使して、よりよいサービスをつくっていくということです。
そして、デジタルがいくら進化しようと、介護・医療、教育・保育の分野には、人でなければ担えない大切なものが厳然として存在します。それは、人としてのあたたかな「こころ」の為す領域です。デジタルが進化すればするほど、「こころ」がより問われることになるのです。

未来が予測できない変化の時代、そしてたくさんの困難を抱える時代を、たくましく生き抜いてゆくために必要なのは、既成概念にとらわれることなく自由な発想で革新を生み出す力と、変化を受け入れる柔軟性、そして何より確かな専門性です。本学園での学びによって獲得してきた専門性を、今後は実践の中で磨きながら、内なるイノベーションを続け、常に高みをめざしてください。同時に、専門の殻に閉じこもることなく、社会の中に存在する多様性を知り、認め、常に広い視野に立って感じ、考える人であってください。世界の様々な事象に対して、自分の意見を持てる人であってください。

将来的に多くの職業が、AIもしくはロボットで代替可能になると言われていますが、人に向き合う介護・医療、教育・保育の仕事は、「心」と「優しい手」を持つ「人」にしかできない誇り高い仕事です。いのちへの畏敬と仕事への誇りを携えて、自ら選びとった道を力強く歩んでください。
ご卒業おめでとうございます。時代は皆さん方を待っています。

校長 武田英二式辞(要約・抜粋)


コロナに翻弄された2年間、3年間でしたが、大変な勉学の末に今日の日を迎えることができ、大きな喜びを感じています。また、過日の国家試験では、自己採点ではありますが100%の合格が期待できるとのことで、皆さんとご家族にお祝い申し上げます。皆さんの努力はもちろん、多くの方の支援の賜物であることを忘れないでください。
明日から社会で専門職として活躍し、長い人生航路を行くことになります。その道が、楽しく有意義であることを願っています。

卒業にあたり皆さんにふたつのメッセージを贈ります。
ひとつは国際社会の中での日本の中長期的展望の上で必要なこと、ふたつめは個人としてそして専門職として明日から必要なことです。このふたつの観点からふたつのキーワードを贈ります。
ひとつは「命」です。この先起こり得るかもしれない、戦争、エネルギー、経済、食糧などの危機に対して、国内外の動きを注視し、自分や家族の「命」を守るためにどうすればいいかという視点を持っていてください。場合によっては海外で働くという選択もあるかもしれません。
ふたつめは「技術革新」です。進みゆく技術に遅れをとることなく、社会に先んじて情報をいち早くキャッチし、高齢者やこども、ハンデキャップのある人の支援をしてください。
最後に、人として社会人として、正しく正直に生きてください。貪欲に知識を得ながら、遠い目標に向かって楽しく有意義な人生を歩んでください。

「人よ 友よ ありがとう」
感謝を胸に、学び舎を誇りに


続いてご来賓として、同窓会会長 舩越稔様より「研鑽を積んできた知識・技術、専門職として自立する力、そして多くの友人や先生方、実習で出会った患者様や利用者様との絆、これらを何ものにも代え難い宝物として大切にしてください。団塊の世代がすべて後期高齢者となる2025年に向かって、地域包括ケアシステムが本格的に動き出すとともに、2026年には介護保険・医療保険の同時改訂が待ち受けており、介護医療はひとつの転換期を迎えようとしています。現場は多くの課題をかかえており、決して平坦な道ではありませんが、課題に向かって悪戦苦闘しながらも成果を得るような経験を積極的に積んで行っていただきたいと思います。生涯かけて学び続けてください。常に感謝を忘れず、専門職としての誇りを胸に、力強い一歩を踏み出してください」と、はなむけの言葉をいただきました。

夢を応援してくれてありがとう

在校生代表からの思い出と感謝の詰まった送辞を受けて、卒業生代表が「コロナにより様々な制限のある中で行かせていただいた実習では、悩み、涙し、考え、利用者様に向き合い、いただいたありがとうの言葉から嬉しさとやりがいを感じました。介護させていただくということはその方の人生に関わることであり、私自身を成長させてくれる価値ある仕事です。たくさんの困難を乗り越えられたのはいつも笑顔であたたかく、時には厳しく、見守り寄り添ってくださった先生方のおかげです。ありがとうございます。
家族へ、夢を応援してくれてありがとう。クラスメートへ、信頼しあえる仲間と出会えて幸せでした。尊厳と自立を守り、常に向上心を持ち、日々精進してまいります」と答辞を述べました。


最後に、「人よ 友よ ありがとう」と人生を謳いあげる「健祥会のうた-舞踏会-」にのせて、学園祭、新入生歓迎会、実習、国家試験勉強などの映像がステージのスクリーンに大きく映し出され、76名の卒業生は、学生生活のたくさんの思い出とお世話になった方々への感謝を胸に、それぞれの道へと新しい一歩を踏み出しました。

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