「初めに意志ありき」第24回入学式を挙行
介護福祉学科24期生41名、保育学科4期生29名、理学療法学科20期生27名、作業療法学科20期生18名、合計115名を迎えて、4月6日、第24回入学式が挙行され、学校長武田英二より一人ひとりに入学許可が与えられました。
少子高齢社会を支える専門職をめざしての門出にあたり、健祥会グループ理事長中村太一、学校長より、それぞれ以下の告辞、式辞がありました。
健祥会グループ理事長 中村太一 告辞(要旨)
本学園4学科はすべて、文部科学大臣より「職業実践専門課程」としての認可をいただき、さらなる進化をめざして様々な改革を加速させています。ひとつは、ICTの活用による効率的なカリキュラムの展開、そして、継続的持続的な教育内容の進展と教員のレベルアップ、さらに、企業・行政・学術団体との連携も積極的に推進し、実践を見据えた高度専門職を育てる態勢づくりをすすめています。
今、介護、医療、教育保育、どの職種も日本の明日を支える専門職として社会の期待を担っており、サービスを提供する人財の資質と専門性の向上が重要な課題として位置付けられています。
また、それぞれの分野で人財確保のための様々な施策が講じられており、処遇や地位の向上が図られています。ICTの推進により、業務の効率化や職員の負担軽減などの働き方改革も成果をあげつつあり、職業としての魅力もどんどん高まっています。
一方で、生産年齢人口の激減を補うために、新たな在留資格による外国人労働者の受け入れ拡大が図られることとなり、まさに、多様な人財が能力を発揮しながら競い合う、共に創造する「共創」と競い合う「競争」の時代の到来です。
「共創」と「競争」の時代をたくましく生き抜くために、何物にも代えがたい武器となるのは専門性であり、高い専門性を身に付けるための教育内容の充実と、様々な現場直結の教育環境が本学園の強みです。クリニックと施設、そして本学園との協力連携のもと、科学的な数値を根拠とした質の高い介護・リハビリの実践と研究活動もすすめられています。
どうか、本学園で、手厚い教師陣のサポートのもと、専門職としての「進化」Evolutionと「深化」Deepeningを果たしていってください。同時に、人に向き合い、いのちを預かる「職」としてのコミュニケーション能力や「礼儀と感謝」「優しさ力」「こころ」を豊かに育んでください。
AIの研究開発が進み、将来的に多くの職がAIに取って代わられるといわれていますが、いくら科学技術が進歩しようと、介護・医療・保育の仕事は人にしかできない尊い仕事です。誇り高く、人生を賭けるに足るすばらしい仕事であり、喜びややりがいにあふれているということを心に刻んで、これからの学びに向き合ってください。
本学園の開校にあたり、健祥会グループ創始者中村博彦は、「初めに意志ありき 観察眼を養え 問題提起力を持て そして労を惜しむな」と、学校訓を刻みました。専門職としての道を選んだ自らの初めの意志をゆるぎないものとし、友と切磋琢磨して、プロフェッショナルへの道を歩んでください。志のあるところに、必ず道は開けます。どうか、自分のために、支えてくれるご家族のために、そして社会のために、確かな自分をつくりあげていってください。実り多き2年間、3年間となりますよう、祈念します。
専門学校 健祥会学園校長 武田英二 式辞 (要旨)
皆さんが本学園で自分を磨いていくにあたって、キーワードが3つあります。「少子高齢社会」「人間とは何か」そして「夢」です。
1つめ。「少子高齢社会」を支える皆さんへの期待は大きく、責任も重いということです。専門職としての知識や技術、優しい心と豊かな人間性を日々の学びや友人たちとの交流の中で、磨いていってください。さらに、皆さんにはより良い社会を築くための責任と権利が与えられています。明日の徳島県知事と県議会議員の選挙では、自ら考え、責任を持って投票してください。
次に、「人間とは何か」ということ。人間はなぜ生きているのでしょう。最初は動けなかった子どもがなぜ動けるようになるのでしょう。これを考えることによって、高齢者や障がい者に向き合うことができ、子どもの発育発達を支援することができるのです。
3つめの「夢」。夢を抱き、実現させるには、人生の目的や生き方を絶えず意識しておくことが必要です。自分自身の価値、生きる意味を考えつつ、ありたいと思う姿を描きながら歩んでください。一日一日一歩一歩努力することで、人格が磨かれます。勉強や友との関わりを大事にしつつ、本学園での日々の中で、自らの未来への礎を築いていってください。
続いて、入学生代表が、「私たちは、自らの選んだ道の、その役割の重さを胸に、学校訓の真意を体し、何事にも主体的に取り組み、進化する自分をつくります」と力強く明日への決意を宣誓しました。
徳島県内の各高校、専門学校の先生方が御来賓としてお越し下さり、115名の清々しく晴れやかな一歩を祝ってくださいました。ご臨席ありがとうございました。