理事長挨拶(2017)
徳島健祥会福祉専門学校は、超高齢社会を支える福祉スペシャリストの育成を使命として、1996年に開学しました。以来、介護福祉学科に加え、理学療法・作業療法各学科、保育福祉学科を増設するとともに、深刻な保育士不足の現状に鑑みて、2016年、2年制の保育学科を設置するなど、常に時代のニーズを見据えながら人財育成に取り組み、これまでに世に送り出した2,400名余の専門職たちは各現場で高い評価をいただいています。
この間、本学園を取り巻く環境はめまぐるしく変化しています。世界のどの国も経験したことのない超高齢化と人口減少、つまりは高齢者の増加と支え手の減少により、社会保障はますます厳しさを増していますが、一方でその重要性もさらに高まっています。
そして、今、すべての人がそれぞれに自分の能力を発揮し、輝いて生きる「一億総活躍社会」実現のために、介護・保育・医療の分野には大きな光が当たっています。高齢者の元気を支える介護職、医療リハビリ職、女性の社会進出を支える保育士、どの職種も非常に重要な役割を担う専門職であり、この分野を支える人財確保のための様々な施策が講じられ、処遇や地位の向上が図られようとしています。また、介護・医療現場でのICTが推進され、業務の効率化や職員の負担軽減の動きも加速しています。
皆さんがこれから歩む時代は、変化と不確実性の時代です。同時に、多様な人財が創意工夫で能力を発揮しながら競い合う「共創」と「競争」の時代です。この時代をたくましく生き抜くための武器となるのは専門性であり、高い専門性を身に付けるための教育内容の充実こそが本学園の強みです。
母体である健祥会グループには介護から医療、保育、障がいまで、様々な種別の施設が数多くあり、皆さんには、最先端を学ぶことのできる現場直結の教育環境が用意されています。クリニック・施設と本学園との協力連携のもと、科学的な数値を意識した介護・リハビリの実践と研究活動もすすめられています。
また、教師と学生の固い絆が本学園の伝統。恵まれた教育環境と最新の設備の下、手厚い教師陣が専門性・科学性に立脚した先進の知見と技術を提供し、専門職としての「進化」と「深化」をサポートします。同時に、人に向き合い、いのちを預かる「職」としてのコミュニケーション能力や「優しさ力」「こころ」を豊かに育みます。
人生の大きな岐路に立つ皆さん、しっかりと時代と世界を俯瞰してください。介護・医療・保育の仕事は、間違いなく、人生を賭けるに足るすばらしい仕事です。この道に志を掲げ、本学園で専門職としての揺るぎない自分をつくりあげていきませんか。時代は皆さん方を待っています。
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